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備前肩衝茶入
¥50,000
SOLD OUT
とても雰囲気のある備前肩衝茶入です。 備前焼の茶入が茶の湯の歴史に登場するのは、千利休が見出したのが最初と言われています。新焼の茶入に名物裂の金襴仕覆が添えられ、袋だけは立派である事から「布袋」と名付けられました。これ以降、備前茶入は侘茶の道具として不動の地位を保つようになりました。 本作は、人間国宝の金重陶陽や山本陶秀のもとで陶技を磨いた現代の名工、各見政峯による作品です。形は上品な肩衝でやや下膨のゆったりとした姿です。口造りは端正で、正面肩には灰が被って光沢のある雪崩が生じ、胴には牡丹餅、外周には桟切や小さな石ハゼがあります。褐色と土色がよく出た部分など色彩も豊かで、お好みで正面を定めてお楽しみ頂けます。 畳付は鮮やかで太い糸切、中央に手印が入っています。 仕覆は太縞間道。備前茶入に相応しい裂地が選ばれています。 ▼作者紹介 各見政峯(本名・政美)大正10年生まれ。伝統工芸士。 昭和53年金重陶陽賞を受賞、同55年岡山県無形文化財の指定を受ける。 勲五等瑞宝章、紺綬褒章など輝かしい経歴がある。余暇には短歌を嗜み書画も見事で、風格ある偉大な作家である。 ▼寸法 胴径65mm×口径30mm 高80mm(蓋を含まず)
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輪島塗 片輪車蒔絵黒平棗
¥65,000
日本古来から伝わる源氏車は、牛車の車輪を意匠化したものです。牛車の車輪は木で造られている為に、保管する際に車輪を外して割れないように水に浸けておく習わしがあります。この事から、源氏車は水流と共に描かれるようになり片輪車文様(流れ源氏車文様)と呼ばれています。 車輪と水の流れとを重ねることで、美しい自然の情景を表現すると共に、源氏物語では、世の中の流れに転がされてゆく人生の無常観、物の哀れを表現していると言われています。 本作は、輪島塗の塗師・谷内紫香による黒平棗です。よく研がれた黒蝋色塗に、平蒔絵で浪を伸びやかに描き、さらに金銀粉溜蒔絵と梨地による片輪車がしっとりと、優美に描かれています。 在庫1点のみ。 ご覧の画像の現品をお送り致します。 ▼作者紹介 1956年石川県生まれ。 伝統工芸輪島塗展最高賞、輪島塗技術保存会会長賞、 蒔絵組合長賞、伝統工芸輪島塗展輪島市議会議長賞、 伝統工芸輪島塗展優秀賞など受賞歴が多数ある。 淡交社「明日への茶道美術公募展」入選 ▼寸法 直径80mm×高57mm
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黒織部クルス茶碗
¥65,000
SOLD OUT
伝世の桃山時代の作品をもとに、形状、寸法とも忠実に再現した黒織部沓形クルス茶碗です。 黒釉から白抜きで文様を表す手法の黒織部で、文様は十字架、当時はクルスと呼ばれた南蛮の意匠です。 桃山時代の美濃陶では、南蛮人燭台と同じように、十字架もまた南蛮文化を代表するひとつの現象として、茶道具に取り入れらたと考えられます。 ゆったりと歪んだ美しい沓形で、口造りは玉縁、腰のあたりに一段の山道状の箆目が入り、正面にクルス、背面には白抜きの菱と、左右に釘抜が見られるとてもシンプルな作品です。過剰すぎる表現ではないところに、本来の黒織部らしさを感じます。黒釉は粒状の光沢と、艶が収まった部分との対比が面白く、白抜き文様の肌も味わいがあります。高台廻りは柔らかいモグサ土風の土見で、高台も味わいがあり、土味は時代感のあるやや古めかしい風合いです。 多様な南蛮文化が招来した桃山時代の貿易港に思いを馳せた取り合わせや、利休七哲とキリシタン大名など、茶の湯の楽しみを広げてくれるような茶碗です。クリスマス茶会にも。 ご覧の画像の現品をお送り致します。 ▼作者紹介 川本了生(かわもと・りょうせい) 1948年島根県生まれ。茶陶作家の林英仁に師事。 1982年岐阜県に開窯。1990年には古作再現のため穴窯を築窯する。銀座松屋、名古屋三越、広島や松山など全国で個展を開催し好評を得る。 ▼寸法 口径 幅143mm×奥行122mm 高さ 74mm
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芦屋写 園城寺霰釜
¥220,000
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釜師高橋敬典氏が、人間国宝に認定された時に製作された本人による作品です。平成八年、二十ノ内。 芦屋古作の名物、園城寺釜を忠実に再現した作品で、口造りは美しい曲線の姥口、肩の三方にに「園・城・寺」の鋳出しの文字が見られ、胴は二重線の帯に霰、鐶付は土筆。その昔、松平不昧公が愛玩した名物園城寺釜の洗練された美をお楽しみ頂けます。 奇跡の新品未使用のデッドストックです。 共布、釜鐶、作家略歴は未開封で、共箱付。 在庫1点のみ。ご覧の画像の現品をお送り致します。 高橋敬典。山形県の釜師。 昭和26年日展初入選以来7回入選。昭和天皇・皇太子殿下・常陸宮殿下の山形県行幸の際、謹作の釜を献上する。数々の受賞歴を経て、日本伝統工芸展審査委員、監査委員を務め、平成8年、国の無形文化財(人間国宝)の指定を受ける。 ▼寸法 胴径273mm×口径115mm
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霰富士形釜
¥60,000
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山形県の釜師/伝統工芸士、佐藤清光による霰富士形釜です。口造りは綺麗に立ち上がった輪口で、肩はシャープに衝いており、なだらかな曲線の富士がとても美しい作品です。全体に均整の取れた霰が丁寧に配置されており、鐶付は目出度い松笠の意匠です。緊張感のある良い釜です。 道安風炉、面取風炉などに取り合わせたり、立礼卓や点茶盤の丸炉にも良い大きさです。釣釜に使っても面白いと思います。 新品特価品。釜、唐銅蓋、共箱、包み布が添います。 在庫1点のみ。ご覧の画像の現品をお送り致します。 ▼寸法 胴径220mm×口径112mm 高さ190mm